ベートーヴェンクイズ10問【超難問編】ベートーヴェンクイズ10問【超難問編】

ベートーヴェンクイズ【超難問編】は、『第9』に関する設問ばかりを10問集めて、『第9』エピソードクイズともいえるものになっています。

超難問編ですが、こんな事は知識として知らなくても構わないと思います。疑問が湧いたら調べればいいだけの話です。重箱の隅をつつくような問題ばかりですので、分からなくても気にしないでください。ベートーヴェンの『第9』をより一層好きになって貰えば幸いです。

『第9』だけについてのクイズなんですね!
『第9』三昧のベートーヴェンクイズだからこそ超難問になっているのだよ。

問題1

『第9』の構想を練っていたベートーヴェンは『運命』と『田園』のように2つの交響曲を並行して作ろうと考えていました。しかし、諸事情によりそれを諦め、2つの交響曲を統合して『第9』を完成させました。この時に作ろうとしていた合唱なしの交響曲は何と呼ばれていたでしょうか?

①ドイツ交響曲
②スペイン交響曲
③イタリア交響曲
④フランス交響曲

問題1:答え
① ドイツ交響曲が正解です。合唱なしの器楽だけによる交響曲の計画でした。

問題2

『第9』の初演された日はいつだったでしょうか?

①1820年5月7日
②1822年5月7日
③1824年5月7日
④1826年5月7日

問題2:答え
③ 1824年5月7日が正解です。初演は大成功を納めました。

問題3

『第9』を献呈した人物は誰だったでしょうか?

①ルドルフ大公
②フリードリヒ・ヴィルヘルム3世
③アレクサンドル1世
④ハイドン

問題3:答え
② プロイセン国王フリードリヒ・ヴィルヘルム3世が正解です。当初はロシア皇帝アレクサンドル1世に献呈される予定でしたが、崩御により変更されました。

問題4

『第9』の第1楽章冒頭の部分は無から何かが生まれるような感じで始まります。これは音楽的に禁則事項となっていますが、この部分を専門用語で何と呼ぶのでしょうか?

①平行5度
②移行5度
③絶対5度
④空虚5度

問題4:答え
④ 空虚5度が正解です。長調か短調かが断定されずに不安な感じを与えます。

問題5

『第9』にはそれまでの音楽でほとんど使われなかったシンバルなどの打楽器が使われています。シンバル以外にも今では身近な打楽器が使われていますが、それは何でしょうか?

①木琴
②トライアングル
③カスタネット
④鐘

問題5:答え
② トライアングルが正解です。『第9』はシンバルやトライアングル、バスドラムなどを積極的に使用しました。

問題6

第4楽章の歌詞の中に天使が出てきますが、その天使の名は何でしょうか?

①ガブリエル
②ミカエル
③ウリエル
④ケルビム

問題6:答え
④ ケルビムが正解です。「der Cherub steht vor Gott(ケルビムは神の御前に立つ)」という歌詞が歌われます。

問題7

『第9』初演の演奏が終わった後、大歓声に包まれましたが、ベートーヴェンは耳が聴こえず気が付きませんでした。そのベートーヴェンを客席に向かせてくれた人物は誰だったでしょう?

①ソプラノソロ
②アルトソロ
③テノールソロ
④バリトンソロ

問題7:答え
② アルトソロが正解です。アルトソロのカロリーネ・ウンガーがベートーヴェンの手を取って聴衆の方を向かせたそうです。

問題8

プロオーケストラによる『第9』の日本初演はいつだったでしょうか?

①1924年5月3日
②1925年5月3日
③1926年5月3日
④1927年5月3日

問題8:答え
④ 1927年5月3日が正解です。NHK交響楽団の前身である新交響楽団の手によって演奏されました。

問題9

1989年、ベルリンの壁崩壊の年末にバーンスタインが『第9』をベルリンで指揮しました。この演奏会で「Freude(歓喜)」に替えてある言葉が使われました。どんな言葉を使ったのでしょうか?

①友人
②勝利
③自由
④統一

問題9:答え
③ 自由が正解です。「Freude(歓喜)」をあえて「Freiheit(自由)」に替えて歌われました。

問題10

ベルリン国立図書館所蔵の自筆譜資料がユネスコの『ユネスコ記憶遺産』に登録されました。それはいつの事だったでしょうか?

①1999年
②2000年
③2001年
④2002年

問題10:答え
③ 2001年が正解です。『第9』の自筆譜は第2次大戦で焼失し、現在では写真譜しか残っていません。それだけでも残ってくれた事は幸運でした。
さすがに難問続きで間違えてばかりでした。ちょっと悔しいです!
これをきっかけにして学んでくれればいいのだよ。そして、少しでも『第9』に興味を持ってくれるとありがたいものだな。

まとめ

こんな形のベートーヴェンクイズはいかがだったでしょうか。面白かったといって頂けるとありがたいです。『第9』は大きな出来事があると演奏される、人類にとって大切な作品です。日本人はそんな作品を毎年聴ける状況にあるのですから、是非ライヴでお聴きください。

ベートーヴェンクイズは以下の3種類もあります。興味のある方はこちらにも挑戦してください。
『ベートーヴェンクイズ10問【入門編】』はこちら
『ベートーヴェンクイズ10問【中級編】』はこちら
『ベートーヴェンクイズ10問【上級編】』はこちら

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