NHK「みんなのうた」放送60年に寄せて【懐かしい思い出の曲が盛りだくさん】

2021年、NHKの「みんなのうた」の放送が始まって60周年を迎えました。5分という短い放送枠の中で、子供たちのために長年素敵な曲を提供してくれています。

数十年にわたって歌い継がれている曲もありますし、保育園や幼稚園の卒園式などに必ず歌われるようになった曲など、様々なシチュエーションの曲が揃っていて楽しい番組です。

60周年を記念して、子供に戻ったつもりで、当時から歌い継がれてきた曲の主なものを挙げて「みんなのうた」を振り返ってみたいと思います。

「みんなのうた」は2021年4月3日で放送開始60年を迎えました。
たった5分間の番組だが、60年も続くなんてすごい事だね。

1960年代

始まった当初は、世界で歌われている童謡や民謡が多くありました。それと日本を代表する作曲家に曲を依頼しています。

おお牧場はみどり(1961)

「みんなのうた」はこの曲から始まりました。小学校の音楽の教科書にも載っていて、世代を超えて歌われる曲になっています。

登山電車(フニクリ フニクラ)(1961)

この曲も「みんなのうた」始まりの曲のひとつです。軽快な音楽は、聴くだけで子供たちが楽しくなる歌になっています。この曲も現在でも歌われている、息の長い曲です。

雪のふる町を(1961)

中田喜直の名作です。これも教科書に載った日本を代表する曲となりました。

かあさんのうた(1961)

この曲も「みんなのうた」から生まれた曲だったのですね。「母さんは夜なべをして手袋編んでくれた」から始まる歌といえば分かってもらえるでしょう。

手のひらを太陽に(1962)

この歌も小学校で習いましたね。今でも教科書に載っているのでしょうか。それは分かりませんが、「おかあさんといっしょ」などで今でも歌われています。明るい楽しい曲です。

おおブレネリ(1963)

「おおブレネリ、あなたのおうちはどこ」で始まる曲です。これはスイス民謡をアレンジしたものでした。

クラリネットこわしちゃった(1963)

私のような世代には懐かしいですが、今の子供たちも知っているのでしょうか。

一週間(1963)

これはロシア民謡をアレンジしたものです。この曲も誰でも知っていますね。

バラが咲いた(1966)

この曲が「みんなのうた」から生まれたとは知りませんでした。フォーク・ソングのはしりです。

ねこ ふんじゃった(1966)

これも誰でも知っている曲ですね。メロディは有名ですが、歌詞を知っている人は少ないのではないでしょうか。

1970年代

この時代からシンガーソングライターに曲を依頼する事が増えてきました。童謡といえるものではない曲が多くなってきます。

トレロ・カモミロ(1970)

これも息の長い曲です。現在でも「おかあさんといっしょ」などで歌われています。

今日の日はさようなら(1974)

「いつまでも絶えることなく友達でいよう」から始まる名曲です。この曲も今でも歌い継がれています。

北風小僧の寒太郎(1974)

冬になると今でも「みんなのうた」に登場する曲です。「北風小僧の寒太郎」という歌詞を聴くと今年も冬の始まりだなと思ってしまいます。

サトウキビ畑(1975)

全曲11番まである曲なので、2、3、11番だけのバージョンにし、ちあきなおみが歌いました。

遠い世界に(1975)

フォークソングの名曲ですが、この曲も「みんなのうた」から始まったのですね。私のカラオケの定番になっています。年齢がばれますね。

山口さんちのツトム君(1976)

みなみらんぼうのこの曲は大ヒットしました。覚えている方も多いのではないでしょうか。ミリオンセラーになった2曲のひとつです。

南の島のハメハメハ大王(1976)

この曲も息の長い曲です。今でも「おかあさんといっしょ」でもよく歌われています。子供が喜ぶ楽しい曲です。

瞳を閉じて(1976)

荒井由実時代のユーミンの曲です。「みんなのうた」から始まったとは知りませんでした。いい曲ですよ。

切手のないおくりもの(1978)

財津和夫の名曲です。「みんなのうた」でも時代を超えて何度も登場しています。この曲もいい曲ですね。これもミリオンセラーになりました。

1980年代

80年代は「おもいでのアルバム」のひとり勝ちであり、この曲を超えるものは出なかったように思います。この曲は人気が高く、バージョン違いが複数あります。

ニルスのふしぎな旅

テレビアニメ「ニルスのふしぎな旅」の主題歌です。当時はテレビアニメの主題歌を取り上げる事も多くありました。

おもいでのアルバム(1981)

「いつの事だか思い出してごらん」で始まるこの曲は、今や保育園や幼稚園の卒業ソングとして定着しました。お母さんが泣いてしまうイメージがあります。

スシ食いねェ!(1985)

シブがき隊の曲ですが、「みんなのうた」のバージョンとレコード化されたバージョンは別のようです。

1990年代

90年代からは歌手やジャンルに拘りなく、なんでもありのようになってきた時代かと思います。

一円玉の旅がらす(1990)

ちょっと演歌調の曲です。ちょっと懐かしいですが、割と多くの方がご存じかと思います。

WAになっておどろう~イレ アイエ~(1990)

V6がカバーした事でヒットしました。元は「みんなのうた」の曲だったのですね。

サトウキビ畑(1997)

1975年はちあきなおみが歌いましたが、こちらは森山良子が歌ったものです。1、2、3、8、11番のバージョンで5分間の曲に纏めています。最初に聴いたときは不覚にも涙が流れました。心に迫る名曲です。

2000年以降

過去のヒットした曲のリバイバル(大きな古時計)や合唱コンクールの課題曲なども放送されるようになりました。

おしりかじり虫(2007)

この曲もヒットしましたね。紅白歌合戦でも歌われるほどの大人気になりました。「みんなのうた」で最初に聴いた時から妙に頭に残る曲でしたが、こんなにもヒットするとは…。

パプリカ(2018)

この曲も大ヒットになりました。紅白にも出場し、今でも繰り返し放送されている名曲になっています。

ちょっと思い出深い曲を挙げただけで、これだけになりました。凄いですね。
何せ全部で1400曲もあるのだから、思い入れのある曲はもっと多くあるのだ。だが、今回はこのぐらいにしておこう。

「みんなのうた」が与えてくれたもの

「みんなのうた」は最初は子供に良い歌をという事から生まれた番組です。今までに1400曲もの曲が紹介されてきました。基本的に5分間に2曲紹介する番組ですが、1997年からは1曲のパターンも登場しています。

現在では新曲枠、リバイバル枠と別れており、昔の歌も楽しめるような形での放送になっています。

シンガーソングライターの曲が登場してきた1970年代からは、子供のためだけではなく、広く誰にも親しまれる音楽に変わってきました。しかし、子供に良い音楽をという伝統は今でも受け継がれています。

「みんなのうた」からは多くの名曲が生まれてきました。子供たちが踊りながら楽しめる曲から、ちょっともの悲しい曲や、年代を問わず感動できるものまで、様々なジャンルを横断するような形で、聴かれてきたのです。

ちょっと口ずさむような歌も、ああ、これは「みんなのうた」で覚えたんだという曲も何曲もあります。「みんなのうた」がいつの間にか生活の中に入ってきているのです。

実際、「みんなのうた」をじっくりと視聴しているわけではありませんが、聴くとはなしに耳に入ってきて、気付かぬ内に音楽が心を豊かにしてくれています。

60年間続いてきたという事実はとても重いものです。我々はこれからもずっと「みんなのうた」に接していく事でしょう。その度に、感動に浸る事も、馬鹿らしさに笑う事も、楽しさに嬉しくなったりする事もあると思います。

「みんなのうた」60周年おめでとうございます。そして、ありがとうございました。これからも、良い楽曲を提供してくれる事を期待しています。

まとめ

「みんなのうた」60周年という事で、一言お礼のつもりで記事を纏めました。今まで聴いてきた曲は数多くあります。子供の頃に聴いた曲でも、忘れられない曲も多いです。

西六郷少年少女合唱団が歌った曲も多くありました。懐かしい思い出です。今では、懐かしい曲も聴けますし、新曲も聴けるようになっていますから、これからも楽しみです。

たった5分間の番組ですが60年も続いてきた番組ですから、敬意を表したいと思います。

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