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運搬が大変なコントラバス

コントラバスという楽器を知っていますか?ジャズの世界ではベースなどとも呼ばれています。弦楽器の中で最も大きい楽器の呼び名です。オーケストラの中でも一際目立つ楽器ですよね。そう、目立つ、つまり巨大な楽器という事で、コントラバス奏者たちは悩みが大きいのです。

ちょっと考えただけで不思議が広がります。あの楽器はどうやって運んできたのだろうとか、重さはどのくらいあるのだろうかとか、もしかして立って演奏しているのとか、コントラバスには分からない事がいっぱいあります。でも、コントラバスはとても重要な楽器なのです。

コントラバスは、オーケストラの低音部をしっかり支えるという、いわば縁の下の力持ちのような存在なのです。そんな大切な役割を担っているコントラバス奏者たちの悩み事を調べてみました。悩みの小さい部分から大きな部分に向かってランキング形式にしてみました。

第10位 知名度の低さ

悩む男性
普通の人にまずコントラバスと正しい名前を行って貰えない事が多くあるようです。「それって、チェロ?」とか「バイオリンのでかいの」とか言われてるそうです。名前を知って貰えなくても、特に苦労は無いので諦めている人がほとんどです。

オーケストラコンサートでもコントラバスは低音で支える側の楽器ですので、前面に出てメロディーを弾く事など、とても限られた音楽にしかありません。名前を知って貰えなくても仕方ない楽器なのです。でも、自分で選択したのですからしょうがないですね。

第9位 カルテットに参加できない


カルテットにはコントラバスは使われません。一部の曲はありますが、ほとんど無いと言った方が正しいです。音楽仲間で音楽がしたいと言っても、コントラバス奏者だけは仲間外れなのです。コントラバスという楽器を選んだ段階で、もうアウトと諦めているとの事でした。

カルテットのような室内楽ではチェロが低音部を受け持ちますから、コントラバスの出番はありません。仕事仲間が、明日はどこそこのホールでカルテットとか嬉しそうに話しているのを聞いているしかないのです。コントラバス奏者の悩みは尽きません。

第8位 置き場所に困る

小さな部屋
苦労して運んできた楽器ですが、自宅にコントラバスを置いておく適当なスペースがなかなかないのも悩みです。何処においても邪魔になりそうな大きさですからね。皆さん豪邸に住んでるわけでもないので、これも大きな悩みの一つだそうです。

とにかくどでかい楽器で、ケースに入れるともっと大きさが増しますから、どこに置いても収まっているという感じは受けません。奥さんにも「掃除のとき邪魔なのよ」とか言われ、肩身の狭い思いをしているそうです。容易に想像できて、笑ってしまいます。

第7位 スポットライト目つぶし


コントラバスは、ステージに向かって右側に位置するオーケストラが多いのですが、ステージ脇からのスポットライトが目に入る事が良くあるそうです。照明ですから無いと困りますが、指揮者と一直線になって、指揮者が見えなくなる事も大問題です。

コンサート・ホールによっては、直接、目に入って来る事もあり、とても演奏しにくいとの事でした。スポットライトは指揮者やソリストを良く見せようとする効果的な方法ですから、多目的ホールでは良く使われているようです。

第6位 ピアノ反響板目つぶし

ベーゼンドルファー グランドピアノ
これも第5位と同じような事です。ピアノがソロとして入る場合、指揮者の左側に置かれますが、照明が反響板に反射して目つぶしとなる事があります。これは、コントラバスだけではなく、管楽器の方も迷惑な現象です。今のピアノはこれが無いようにつや消しの反響板になっています。

しかし、特に地方に行った時などは昔からのピアノを使っているので、黒い布を張ったりして対応しているそうです。客席から見ている分には、そんな事一切分かりませんでした。コントラバス奏者には本当に多くの悩みがあるのですね。

第5位 指揮者の指示を楽譜に書けない

作曲家
コントラバスは高めの丸椅子に座りながら演奏をしています。楽器の大きさもあり、他の楽器より譜面台を離して置いてあります。練習中は指揮者からの指示がポンポンと出てきますが、楽器と譜面台が離れているため、その指示を楽譜に書く作業はとても大変です。

楽器が大きいので、まず楽器を横にずらし、よいしょと腰を上げて楽譜に記入する事になるのですが、これがなかなか難しい問題です。一回で済めばいいのですがそういう訳にもいきません。何度も何度もこれを繰り返すのですから、他の楽器の人と比べると悩ましい事です。

第4位 弓が隣の楽器にあたる

チェリストランキング
コントラバスは図体がでかいので、隣の人とも適度の距離を取っています。しかし、弓も長いため、隣の人の楽器にあたる事もしばしばあります。一台の譜面台を二人で見るのですが、譜面台が見難いためどうしても二人が近よってしまうのです。

つい、演奏に力が入ってしまい、二人が近寄ってしまい、弓が楽器に当たってしまうのです。楽器ではなく、隣の奏者に刺さってしまう事もあるそうです。二人とも注意はしているそうですが、それでも避けられない事のようです。

第3位 楽譜が見えない

楽譜
第5位でも書きましたが、コントラバスはどの楽器より離れたところに譜面台があります。それで見え難い事もありますが、二人の距離も離れて取っているので、楽譜を正面から見る事が出来ません。横から見る様な形になってしまい、臨時記号(♭、♯)などの多い楽曲は大変だそうです。

斜めから楽譜を見るので、♮(ナチュラル)と♯(シャープ)を見分けるのは至難の業、四分休符と八分休符も勘弁してほしいところとコントラバス奏者は言っています。自宅などで個人練習する時も、楽譜は斜めにして見ているそうです。本当にコントラバス奏者の悩みは多いのですね。

第2位 腰を悪くする

腰痛
コントラバス奏者は他の楽器と違って、椅子自体も違います。高めの丸椅子で、どっしり座っているわけではなく、お尻を半分乗せている感じで座っています。それで練習の時は楽譜に指示を書き込んだり、演奏中は譜面をめくったりしているので腰に来るそうです。

演奏会の時のそんな状況もありますが、楽器自体重いので、運搬時に腰をやられる人もいます。車で運んできても、会場まで運ぶのは自分ですからね。ケースを入れると10㎏以上ある楽器ですから、車に出し入れするだけでも大変で、中腰にならざるを得ず、腰に負担がかかります。

第1位 楽器の運搬

運搬が大変なコントラバス
コントラバス奏者の最大の悩みは楽器の運搬です。ケースを入れると2mを超える高さで、重さは10㎏を超えます。これを仕事の日は毎回運ぶのですから、どれほどの体力を消耗するか、考えただけでぞっとします。プロの方は車を使って運びますが、学生の場合は電車で出来ますからね。

車からの積み下ろし、会場までの運搬は自分が責任を持ってやりますから、タフじゃないと出来ない楽器です。学生の場合、周りの人から白い目で見られながら電車で学校まで運んでいますから頭が下がります。女性の奏者もいますから本当に大変だと思います。

まとめ

コントラバス奏者が様々な苦労をしている事が今回調べて良く分かりました。運搬は大変だろうなとは思っていましたが、それ以外にも結構あったのですね。今度、コンサートに出掛けた時は、コントラバスのメンバーにも敬意を表して出来る限り注目してみようと思います。

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