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仲道 郁代

仲道郁代の演奏を聴いた事が有るでしょうか。デビュー当時から、本当に美しい方で、現在でもその美貌は変わっていません。ショパン、シューマン、モーツァルトそして現在は特にベートーヴェンに力を入れています。2027年まで続く「Road to 2027 プロジェクト」が進行中です。

キャリアを磨いている最中は険しい顔してピアノに向かっていた感じがありましたが、結婚して子供が生まれてからの音色は昔と変わったと思います。母性本能が音楽をも変えてしまうのですね。私は子供が出来てからの音色の方が大好きです。

子育てしながらの演奏は活動は大変だったと思いますが、現在は子供も大きくなって、思い切り自分のやりたい音楽に没頭できている事でしょう。今回は、実力も人気もあるピアニスト、仲道郁代を取り上げて、皆さんに紹介しようと思います。

仲道郁代・略歴

仲道郁代(なかみち いくよ)、1963年2月13日仙台生まれ。4歳からピアノを始め、1982年、第51回日本音楽コンクール第1位。1987年、エリザベート王妃国際音楽コンクール第5位入賞。1993年8月に結婚、1996年11月には長女を出産。1999年、カーネギーホールにデビュー。

古典派からロマン派まで幅広いレパートリーを持ち、これまでに日本の主要オーケストラはもとより、海外の著名なオーケストラとの共演も数多く、人気、実力ともに日本を代表するピアニストとして活動しています。エッセイストとしての才能もお持ちです。

2018年よりベートーヴェン没後200周年及び自身のデビュー40周年に当たる2027年に向けて「仲道郁代Road to 2027プロジェクト」をスタートし、リサイタルシリーズを展開中。ベートーヴェンを徹底的に研究しようというプロジェクトで大変なようです。

仲道郁代の変化

エリザベートコンクール入賞という勲章をぶら下げて、1987年にプロデビューしました。私が最初に聴いたのがちょうどその頃でした。また上手いピアニストが出てきたというのが正直な感想でした。当初の拠点はミュンヘン、その後ロンドンに移ります。

1993年に突然の結婚!1996年に長女を出産し、子育てをしながら演奏活動を再開します。その頃から、彼女の音楽の質自体が変わったような印象を受けました。良き夫と娘に恵まれ、感情的なものが変化したのでしょうか。親となって、人間的な幅も出てきたのでしょうか。

彼女の奏でる音楽により深みが増した気がします。家庭を持つという事はそんなにも人間に変化をもたらすのですね。仲道郁代は子供を産んでからの方が、とても良くなりました。こんな風に感じたピアニストは彼女だけです。この事も彼女の才能なのでしょう。

仲道郁代の現在

女性の年齢に関する事を書くのは気が引けますが、彼女も1963年生まれですから、それなりの年齢になりました。もうすっかり、子育ても一段落し、今は2027年の「仲道郁代Road to 2027プロジェクト」の成功のための毎日を過ごしています。

彼女はこう語っています。

「舞台というのは不思議な場所で、これっぽっちのネガティブな思いも100倍になって表れますし、驕りも100倍になって見えます。ですから、舞台で演奏するときや、何かを表現するときの心のありようと準備には、とても神経を使います。そうはいっても、自分以上にはなれません。ありのままの自分が問われる場所です。」

「今年のキーワードは“若返り”です(笑)。若い頃はすべてが挑戦で、すべてが新しかったんですが、今は持っている引き出しから、新しい解釈や試みに取り組んでいきたいと思っています。それを最大限に表現するためにも食事や睡眠などに気を配り、メンタルと身体的なコンディションをいかに保つかということに、年々、心を砕いています。」

まとめ

仲道郁代も若い頃の突っ走ってた時代とは変わりました。最近ではどの演奏会も安定感が増し、聴いていて心に安らぎを与えてくれるピアニストになりました。何といっても音色が綺麗です。彼女の心が現れているのだと思います。中村紘子亡き後、その位置に収まるのが彼女ですかね。

今後のベートーヴェンのプロジェクトはとても楽しみです。年齢が上がるにつれ、難しい事も出てくるでしょうが、分かって来る事も多くなると思います。演奏解釈として理解が難しかった部分も見えてくるものもあるでしょう。ぜひ、頑張って頂きたいと思います。

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