2020年1月18日、19日に映画音楽界の巨匠ジョン・ウィリアムズがウィーン・フィルと共演し、『スターウォーズ』など彼の作品が演奏されました。その模様を録音したライヴCDの発売日が決定。映像も録画されており、同時にブルーレイディスクも発売となります。
2020年8月14日に発売決定!
おそらく、ウィーン・フィルがこうしたアルバムをリリースするのは楽壇創設以来初めてと思われます。極めて壮大な音楽が鳴り渡っているものと想像できます。
John Williams in Vienna
2020年8月14日に発売されるライヴ・アルバム名は『John Williams in Vienna』です。作曲家のジョン・ウィリアムズとウィーン・フィルの共演なんて何と素晴らしいアルバムでしょうか。一部曲にはヴァイオリンのアンネ=ゾフィー・ムターも加わっています。
日本での発売はコンサートの映像を収録した「限定デラックス盤(ハイレゾCD+ブルーレイ)」と「ハイレゾCD」の2形態での発売が予定されています。
限定デラックス盤には、CDの他、ライヴで演奏された全19曲のすべての演奏映像に加え、ジョン・ウィリアムズとソリストとして出演したヴァイオリニストのアンネ=ゾフィー・ムターのインタビュー映像が全編日本語字幕付で収録されたブルーレイが付属されます。
アルバムリリースまでの経緯
ジョン・ウィリアムズとウィーン・フィルとのコラボレーションアルバムの企画はかなり以前から計画されていました。最初は2010年、次が2018年にウィーン・フィル側からジョン・ウィリアムズへの打診がありましたが、健康上の理由などにより断られます。
そして3度目のオファーでようやく実現したのです。2020年1月18、19日にライヴコンサートが開かれ、『スター・ウォーズ』や『ハリー・ポッター』、『レイダース』などの大ヒットした名曲が演奏されました。今回発売される『John Williams in Vienna』はその模様を録音したものです。
ウィーン・フィルとの共演について、ジョン・ウィリアムズは、「私の人生で最も素晴らしい栄誉のひとつ」と語っています。
【デラックス版 ブルーレイ・ビデオ 収録曲】
- ネヴァーランドへの飛行(『フック』)
- 『未知との遭遇』から抜粋
- ヘドウィグのテーマ(『ハリー・ポッターと賢者の石』)
- 『サブリナ』のテーマ
- ドニーブルーク・フェア(『遥かなる大地へ』)
- 悪魔のダンス(『イーストウィックの魔女たち』)
- 地上の冒険(『E.T.』)
- 『ジュラシック・パーク』のテーマ
- ダートムア、1912 年(『戦火の馬』)
- 『ジョーズ』から組曲
- マリオンのテーマ(『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』)
- レベリオン・イズ・リボーン(『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』)
- ルークとレイア(『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』)
- メイン・タイトル(『スター・ウォーズ/新たなる希望』)
- 『シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛』のテーマ
- 決闘(『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』)
- 追憶(『シンドラーのリスト』)
- 帝国のマーチ(『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』)
- レイダース・マーチ(『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』)
まとめ
まさかジョン・ウィリアムズとウィーン・フィルのCDが出るとは思ってもいませんでした。ウィーン・フィル側からラヴコールを送ったという話も驚きです。少しひねくれた見方をすれば、「クラシック音楽の客を増やすためには何でもやりますよ」的な事なのでしょうか。
それはどうあれ、ジョン・ウィリアムズの音楽がウィーン・フィルの演奏で聴けるなんて幸せな時代になったものです。