
世界のファッションを牽引し続ける超一流ブランド「Louis Vuitton」日本人でルイ・ヴィトンのモノグラムを知らないという人はいないと思います。そんなスーパーブランドが、お得意様からの特別オーダーを受けて生み出した楽器ケースがあります。
ルイ・ヴィトンの創業者が考案したトランクを中心に、多様なラゲージの軌跡を辿るエキシビションが開催され、その中には楽器のスペシャルオーダー品が揃う「ミュージックルーム」もありました。今回はその中からストラディバリウス専用のバイオリンケースを紹介します。
ルイ・ヴィトンのミュージックルーム
1世紀以上の歴史を持つルイ・ヴィトンの様々なトランクコレクションの中には数多くの音楽用ケースがあります。世界的アーティストが使用したヴィトンのギターケースを始め、レコードを収納するDJボックスや指揮棒を収納するトランクケースまで存在します。
世界のセレブリティーからスペシャルオーダーを受けるヴィトンならではの作品たちです。
ルイ・ヴィトンのバイオリンケース
1895年のピエール・セシアリ(Pierre Secchiari)のバイオリンケース。バイオリニストであり、指揮者でもあった彼が持つ音楽界の遺産「ストラディバリウス」を収納する為だけにルイ・ヴィトンに特別オーダーされた一品です。
シンプルでありながらルイ・ヴィトンならではの美しいバイオリンケースは世界一の楽器ストラディバリウスを収納するのに特化した世界一のケースと言えます。最早中身のストラディバリウスがなくても博物館級のお宝である事は言うまでもありません。
ルイ・ヴィトン【オーダー料金】
ルイ・ヴィトンのエキシビションで展示されたものは歴史的お宝なので当然値段は付きませんが、自身が持つ楽器もルイ・ヴィトンのケースに入れたいと思う方も多いでしょう!日頃からルイ・ヴィトンでお買い物をしている人なら特別オーダーを受け付けて頂けます。
バイオリンケースのサイズだと約80万円でオーダーを受け付けてくれるそうです。一般庶民からすると超高額に聞こえますが、プロのバイオリニストが使用している楽器は1000万円クラスの物なので、これぐらいの価格のバイオリンケースは全然許容範囲内でしょう。
ピエール・セシアリとは
ピエール・セシアリ(Pierre Sechiari)は長らくコンセール・パドルー、コンセール・コロンヌと並ぶ、パリ3大民間オーケストラの一つであるラムルー管弦楽団のコンサートマスターでした。その後は独立して自前のオーケストラを立ち上げ、定期演奏会を開くようになったそうです。
ルイ・ヴィトンにオーダーできる程の人物だった事は間違いないのですが、実際彼に関する情報はほとんどありません。小説の中に名前が登場したりするのですが、時代が時代だけに、ちゃんとした記録は全くと言っていいほど残っていないようです。
まとめ
クラシック音楽界に君臨する歴史的名器「ストラディバリウス」を収納するルイ・ヴィトンのケースもまた、歴史的なお宝でした。一流の楽器を一流のケースに入れて運ぶ、一流の人間になりたいと思ってしまいます。