音楽を1人でやる演奏を独奏(ソロ)といいますね。では2人の演奏は?3人の演奏では?それぞれ、きちんと呼び名が付けられています。

いくつお分かりでしょうか?10人まで言えたら、雑学王クラスの人です。10人より上にも呼び方があります。しかし、そこまで行くと楽曲としては非常に少なくなります。有名な作曲家たちは創作していません。

ただ、こういう雑学も知っておくと何かの役に立つ時もあるので重要な事です。せめて八重奏曲ぐらいまでは覚えておいても損はありません。どこかでウンチクが語れますよ。そんなわけで今回は重奏曲の呼び方についての解説です。

四重奏曲ぐらいまでは簡単に出るでしょうが、その後は難しいです。
確かに五重奏曲以上は日本語でそのまま使っているから英語では難しいね。

人数による定義

2つ以上の楽器で演奏する事を「重奏」といいます。「ピアノ三重奏曲」とか「弦楽四重奏曲」、「クラリネット五重奏曲」という楽曲を耳にしたことがあると思います。色々な作曲家が色々なパターンの作品を書いています。

呼び方

日本名
英語
呼び方
独奏
Solo
ソロ
二重奏
Duet(Duo)
デュエット(デュオ)
三重奏
Trio
トリオ
四重奏
Quartet
カルテット

まずは、ここまでにしましょう。カルテットまでは良く使われるから簡単だったと思います。知らなかった人は常識として覚えておきましょう。

ここまでは良く使われますから簡単でした。
多くの室内楽はここまでのものが多いからね。XXトリオ、XXカルテットというグループも多く存在しているよ。

では、この続きを見ていきましょう。初めて聞く名前などもあるかもしれませんね。

日本名
英語
呼び方
五重奏
Quintet
クインテット
六重奏
Sextet
セクステット
七重奏
Septet
セプテット
八重奏
Octet
オクテット
九重奏
Nonet
ノネット
十重奏
Dectet
デクテット
十重奏曲などあるのでしょうか?
モーツァルトの『ディヴェルティメント』K186(159b)は五重奏を2管編制にして十重奏曲としているよ。

呼び方はまだまだ続く

十一重奏、十二重奏と何重奏でも全て名前が付けられていますが、現実にそんな楽曲は極めて少なくなります。現代作曲家の実験作品とか民族楽器とクラシック音楽のコラボだったりといったものです。ですから、あえて覚える必要も無いと思います。

もうちょっと人数が増えると室内オーケストラになってしまいます。オクテットぐらいまで覚えておけば上々です。実際コンサートで演奏される曲も99.99%が八重奏曲まででしょうから。

この続きがまだあるのですね?
例えば二十重奏はVigetet(ヴィゲテット)というのだよ。こんなの覚える必要はないけどね。

まとめ

知っているようでなかなか呼び名が出て来ないですよね。こういう物って、知らなくてもいい情報ですが、知っていると生活でも生かせる事が有ります。

せっかくどなたかが付けてくれた名前ですから、知識としてしっかりと吸収しておきたいものです。でも、八重奏までで十分ですよ。

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