クラシックコンサートの服装

交響曲を除く管弦楽曲、つまり、オーケストラで演奏される楽曲は、バロックから考えても、夜空に浮かぶ星のように、数えられない位の数になります。現在まで生き残っている楽曲でも、玉石混交です。そんな中から名曲である管弦楽曲を100曲セレクトしました。

ここで選んだ楽曲たちは現在の私たちを楽しませてくれているだけではなく、将来的にも残っていく楽曲であろうと思います。クラシック界の長い歴史の中で、消えていった楽曲がいかに多い事か。この中にも、名曲と呼ばれるものがあった事は確かでしょう。

しかし、その中でも残ってきた楽曲には人の心を癒したり、楽しませたり、感動させたりと訳があったものです。ここに挙げる100曲はクラシック好きなら必ず聴いておかねばならない楽曲です。聴いていない方はぜひこの機会に聴く事をお勧めします。

  • この企画は順位付けではありません。名曲を紹介するものです。楽曲の前の番号はあくまでも整理番号ですのです。意味はありませんのでご注意ください。

バロック

バロックは17世紀の音楽です。それが今でも聴かれているという現実に感動さえします。良い楽曲と言う物は時を超える事の証でもあります。400年近く経とうとしているものを今我々が聴いているのですから、時の重みも感じます。これからも続けて聴いていきたい楽曲たちです。

1:パッヘルベル【カノン】

「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」が正式名称です。略してパッヘルベルのカノンと呼ばれています。カノンとはグーと略すと輪唱の事です。ジーグとはフーガ風の踊りの音楽ですが、最近ではここまで演奏される事はあまりありません。

2:アルビノーニ【アダージョ】

作品は常に「アルビノーニのアダージョ」と呼ばれてきましたが、本当の作曲者はレモ・ジャゾットといいます。この楽曲は弦楽合奏とオルガンのためのもので、弦楽合奏のみでも演奏されます。親しみやすい楽曲で、ポピュラーなどでも編曲されて使われています。

3:バッハ【管弦楽組曲第2番】

4曲ある『管弦楽組曲』の中で最も有名な楽曲です。フルートが独奏楽器のように活躍し、フルート協奏曲的な雰囲気のある楽曲です。この組曲はどの曲も親しみやすく、バッハの入門編としてはもってこいのものです。20分程度の短い曲ですが、結構楽しめます。

4:バッハ【管弦楽組曲第3番】

第2番に引き続いて良く聴かれる組曲です。この組曲の2曲目に有名な「G線上のアリア」があります。この曲が「G線上のアリア」と呼ばれるのは、ウィルヘルミという人がヴァイオリン独奏版に編曲した際にヴァイオリンのG線(いちばん低い弦)だけを使ったためです。

5:バッハ【ブランデンブルク協奏曲第5番】

協奏曲といっていますが、合奏協奏曲なので管弦楽の項目に入れます。ブランデンブルク協奏曲は全部で6曲ありますが、この5番が最も有名ですので、これをもって代表させます。この楽曲も有名なので、良くコマーシャルなどで使われています。チェンバロが活躍する合奏協奏曲です。

6:ヘンデル【水上の音楽】

第3組曲まである中で第1組曲が最も有名です。このタイトルの由来は、1717年の王の舟遊びの際の演奏であり、往復の間に3度も演奏させたという記録が残っている事によります。50人ものオーケストラをまるごと船に乗せてロンドン・テムズ川を舞台にした大コンサートだったようです。

7:ヘンデル【王宮の花火の音楽】

1748年に作曲されたヘンデルの楽曲です。同年に終結したオーストリア継承戦争にかかるアーヘンの和議を祝う祝典に用いられました。花火大会で祝典を盛り上げる予定でしたが、当日の花火は失敗に終わっています。火事なども起こってしまい、祝典を台無しにしたそうです。

8:グルッグ【精霊の踊り】

歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』の中で用いられる楽曲です。第2幕第2場で天国の野原で精霊たちが踊る場面で演奏される有名な楽曲で、この一曲だけでグルッグの名前が残ったといってもいい程、有名な曲で、広く知られています。

古典派

音楽がもう少し進んで、楽器なども進化してきます。モーツァルト、ベートーヴェンなどが個性的な音楽を奏で始めます。音色的にも豊かになり、古典派らしい音楽が展開されます。バロックとは違って、音に厚みを持ってきた時代です。クラシック音楽の本当の幕開けです。

9:グルッグ【精霊の踊り】

3幕からなる歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』の中の1曲です。「精霊の踊り」は、オペラの第2幕第2場で天国の野原で精霊たちが踊る場面で演奏される有名な楽曲で広く知られています。歌劇自体は忘れ去られ、今ではこの曲しか演奏されません。

10:モーツァルト【フィガロの結婚・序曲】

歌劇『フィガロの結婚』のために作られた序曲です。モーツァルトの歌劇の序曲として最も知られている楽曲です。この楽曲も有名な曲なので、良くコマーシャルで使用されています。オーケストラコンサートの最初の曲としても良く取り上げられます。この歌劇の特徴を良く描いた名曲です。

11:モーツァルト【ドン・ジョバンニ・序曲】

歌劇『ドン・ジョバンニ』の序曲です。歌劇の初演前夜に徹夜で書かれたものといわれています。モーツァルトらしいエピソードです。かなり頭の中で推敲はしていたのでしょうから、一晩で書き上げられたとはいえ、その内容は充実していて勢いがあります。

12:モーツァルト【魔笛・序曲】

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1791年に作曲したジングシュピールです。この『魔笛』は現在でも人々を楽しませています。その序曲も大変人気があり、オーケストラ・コンサートの第1曲目に取り上げられられることが多い楽曲です。

13:ベートーヴェン【レオノーレ序曲第3番】

歌劇『レオノーレ』の改訂上演のために、その序曲としてレオノーレ序曲第2番を改作する形で作曲されたものです。『レオノーレ』はそれでも人気が出ず、『フィデリオ』として世に出るまで受け入れられませんでした。しかし、この序曲だけは名曲として今日まで残りました。

14:ベートーヴェン【エグモント序曲】

ゲーテの戯曲「エグモント」の付随音楽として作曲された中の序曲ですが、この序曲以外忘れられてしまいました。コンパクトな中にもベートーヴェンの音楽のエッセンスを凝縮した感じがしますから、聴き応えもあると思います。ベートーヴェンの序曲の中で最も人気のある楽曲です。

15:ベートーヴェン【フィデリオ序曲】

歌劇『レオノーレ』の人気が出ず、三度改訂が行われ、タイトルも『フィデリオ』と改められ、やっと聴衆に受け入れられた、ベートーヴェン唯一の歌劇のための序曲です。ベートーヴェンの数少ない序曲として人気があります。オーケストラのコンサートの幕開けに演奏されます。

16.ロッシーニ【セビリアの理髪師序曲】

歌劇『セビリアの理髪師』には序曲は存在しませんでした。そこでロッシーニは他の歌劇『パルミーラのアウレリアーノ』の序曲を取り上げて、それを代用としました。歌劇の序曲を作らなかったなんて不思議な話です。ですから今でも『パルミーラのアウレリアーノ』の序曲が演奏されます。

17.ロッシーニ【ウィリアム・テル序曲】

歌劇『ギヨーム・テル(ウィリアム・テル)』のための序曲です。本来の歌劇は現在では上演される事はありません。序曲のみが生き残りました。このショートピースも、オーケストラのコンサートの幕開けに演奏される事が多い楽曲です。この楽曲もみんながよく知っているものです。

18.ウェーバー【魔弾の射手序曲】

良く知られている楽曲です。CMなどでも使われていますので、聴いた方は多いはずです。この歌劇も序曲ばかりが有名になりすぎてオーケストラコンサートに良く演奏されます。序曲がこの歌劇のストーリーを良くつかんでいて、これを聴いただけで満足してしまいます。

ロマン派(前期)

ロマン派の音楽に引き継ぎます。ロマン派はベートーヴェンの完成した音楽をまた先に進めました。ロマン派の作曲家は大勢いますから、ロマン派の分類に従い、この先を続けていきます。この先ももっと有名な楽曲たちが登場しますのでご期待ください。

19.ヨハン・シュトラウスⅠ【ラデツキー行進曲】

ヨハンシュトラウスⅠ、つまり、父シュトラウスの作品です。北イタリアの独立運動を鎮圧したヨーゼフ・ラデツキー将軍を称えて作曲されました。ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでは必ず最後に演奏される楽曲です。父シュトラウスの傑作です。

20.ヨハン・シュトラウスⅡ【春の声】

誰もが知るヨハン・シュトラウスⅡの登場です。ピアニストであり親友でもあった当時71歳のフランツ・リストと即興演奏パーティで同席した時、余興でまとめ挙げたといわれています。ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでもおなじみの楽曲です。

21.ヨハン・シュトラウスⅡ【ピチカート・ポルカ】

ヨハン・シュトラウスⅡとヨーゼフ・シュトラウス兄弟の合作によるポルカです。ポルカとはチェコの民族音楽の事です。この曲もウィーン・フィルのニューイヤーコンサートで取り上げられる事の多い楽曲です。この楽曲も良く知られています。僅か3分ほどの音楽です。

22.ヨハン・シュトラウスⅡ【美しく青きドナウ】

この楽曲を知らない方はいないと思えるほど超有名です。オーストリアの「第2の国家」とも呼ばれています。ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでは必ずアンコールの1曲目に演奏されます。ウィーン独特の3拍子が心地よく響く中、メロディも素晴らしい1曲です。

23.ヨハン・シュトラウスⅡ【こうもり序曲】

この楽曲は現在でも人気のあるオペレッタ『こうもり』の序曲です。オペレッタとは歌劇よりも親しみのあるテーマで作られている軽歌劇の事を言います。毎年、新年を祝って上演される事が多くあります。この曲もオーケストラピースとして取り上げられる事が多い楽曲です。

24.ヨハン・シュトラウスⅡ【常動曲】

『無窮動』(むきゅうどう)とも呼ばれる作品です。「音楽の冗談」の副題を持っています。その名の通り何回演奏しても良い音楽になっており、その日の気分で決められます。昔『オーケストラがやってきた』というテレビ番組のテーマソングになっていた楽曲です。

25:メンデルスゾーン【真夏の世の夢】~結婚行進曲

演奏会用序曲及び劇付随音楽です。いずれもシェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』が元になっています。この楽曲の中でも一際有名な音楽は『結婚行進曲』です。現在の結婚式には必ず流れる音楽です。世界一有名なメロディといってもいいでしょう。

26.メンンデルスゾーン【序曲・フィンガルの洞窟】

メンデルスゾーンが1830年に作曲した演奏会用序曲です。今や現代のオーケストラには絶対に必要な演奏会用ショートピースです。序曲となっていますが、特定の歌劇や物語のためのものではなく、あくまでも最初からオーケストラ用として作曲されたものです。

27.ドリーブ【コッペリア】

バレエのための音楽です。全曲演奏はバレエ以外行われませんが、人気のあるバレエ作品なので、抜粋という形でオーケストラコンサートで演奏される事があります。このバレエ曲は組曲が無いので、そうそう演奏機会は無いのですが、このバレエ自体面白いので見てみるのも最高です。

28.ビゼー【アルルの女・第2組曲】

劇附随音楽として作曲されました。現在では全曲演奏される事はなく、第1組曲と第2組曲のどちらかがオーケストラコンサートに上ります。「ファランドール」などがあり、第2組曲の方が有名となっていて、演奏機会も第2組曲の方が多くなっています。 

29.ビゼー【カルメン前奏曲】

歌劇『カルメン』の前奏曲です。この楽曲も良く知られている音楽です。歌劇『カルメン』の性格を良く反映した前奏曲になっています。主役である「カルメン」の性格や彼女に起こるであろう様々なエピソードを上手く音楽の中に詰め込んでいます。

30.スッペ【軽騎兵序曲】

もともとは全2幕のオペレッタ作品『軽騎兵』において演奏される曲目で、肝心のオペレッタ自体は現代ではほとんど演じられなくなりました。この序曲のみが残ったという感じです。最初のファンファーレもカッコいいですし、途中のリズムも騎兵が行進するようで楽しい音楽です。

31.アダン【ジゼル】

バレエ『ジゼル』のための音楽です。このバレエ音楽は組曲を持たず、オーケストラコンサートで取り上げられる場合、有名な曲の抜粋版として演奏されます。ロマンティック・バレエの代表作の一つであり、現在でもバレエ界では人気のあるバレエです。

ロマン派(新古典派)

ロマン派新古典派の登場です。ベートーヴェンの後継者とされる作曲者の登場です。大御所ブラームスに代表される分野ですが、今回はブラームス以外の作曲者は挙げられません。マーラーが管弦楽曲を書いていないためです。その辺は仕方がありません。

32.ブラームス:【ハイドンの主題による変奏曲】

クラシック音楽ファンが「ハイドンバリエーション」と呼んでいる曲です。第8変奏まであり、各変奏の変わり目が良く分かり易くなっていて、変奏曲の面白さを知るのにも役立つ楽曲かと思います。この楽曲もオーケストラコンサートの冒頭を飾る楽曲です。

33.ブラームス:【大学祝典序曲】

ブラームスが1879年にブレスラウ大学から名誉博士号を授与された返礼として作曲されました。当時歌われていた学生歌を4つ取り上げて、それを続けるような形で作曲されています。昔、ラジオの大学受験講座のテーマソングとなっていましたから、年配の方は思い出すでしょうね。

34.ブラームス:【ハンガリー舞曲第5番】

ハンガリーのジプシー音楽に基づいて編曲した舞曲集です。第4集まであり、全曲で24曲ありますが、中でもこの第5番が非常に有名です。ハンガリー舞曲は第5番で代表させてもらいます。この楽曲もコマーシャルなどに広く使われていますから、知っている方も多くいると思います。

ロマン派(後期)

ロマン派(後期)になると多くの作曲家が素晴らしい楽曲を多く書いています。紹介する私も嬉しくなるような名曲ばかりです。おそらく皆さんご存じの楽曲ばかりでしょう。現在でも人気のある楽曲ばかりです。これを機会にもう一度聴き直すのも一興です。

35.チャイコフスキー【白鳥の湖】

バレエファンで無くても知っているバレエ『白鳥の湖』の音楽です。この音楽もオーケストラコンサートで取り上げられます。なぜかチャイコフスキーはこの楽曲の組曲を作りませんでした。ですので、指揮者が重要と思う曲を数曲集めてコンサートに乗せます。

36.チャイコフスキー【くるみ割り人形】

チャイコフスキーは、バレエ音楽に関しては天才的才能を発揮しています。『くるみ割り人形』もバレエ音楽です。この曲には組曲があり、聴くなら組曲で沢山です。それで好きになったら、本物のバレエ公演を見に行けばよいと思います。クラシック音楽初心者にもおすすめの楽曲です。

37.チャイコフスキー【眠れる森の美女】

チャイコフスキーの上に挙げた2曲と合わせてバレエ3部作の最後の作品です。このバレエも現在でも人気のあるものです。オーケストラで聴く時は組曲があり、それを演奏する事がほとんどです。このバレエの雰囲気を良く伝えています。

38.チャイコフスキー【弦楽セレナーデ】

文字通り、弦楽オーケストラのためのセレナーデです。チャイコフスキーの代表作の一つです。テレビコマーシャルなどでも使われていて、良く知られた楽曲です。小澤征爾の音楽塾では、弦楽オーケストラは必ずこの曲を練習して、演奏します。

39.チャイコフスキー【幻想序曲・ロメオとジュリエット】

チャイコフスキーの『ロメオとジュリエット』はバレエの為ではなく、コンサート用の序曲です。オーケストラ・コンサートでも結構演奏される機会が多い楽曲です。勿論、シェークスピアの戯曲を基に作られた曲です。序曲といいながら、20分ぐらいの長さがあります。

40.チャイコフスキー【序曲1812年】

この曲の名は知らないけれども、聴けば誰もが知っている楽曲です。初演では、実際の大砲を使ったそうです。序曲といっていますが、あくまでもコンサート用で、特別、戯曲とかバレエとは関係ありません。最初はおとなしく入りますが後半は賑やかな楽曲です。

41.チャイコフスキー【スラブ行進曲】

オーケストラ用行進曲です。オスマン帝国軍にセルビアのスラヴ人キリスト教徒が多数殺害された事件の追悼の為に書いた作品が原曲です。その為、暗いイメージの曲です。セルビアの民謡が引用されており、民族的色彩が強い楽曲となっています。

42.エルガー【威風堂々】

オーケストラ用行進曲です。これも誰でも知っている楽曲です。ですが、第1番から第6番まで有る事をご存じの方は少ないのではないでしょうか。皆さんが知っている楽曲は第1番です。この中間部で出てくるメロディを『希望と栄光の国』と言い、イギリス第2の国家と呼ばれています。

43.ホルスト【組曲・惑星】

この曲の中のジュピターは日本でも平原綾香が歌ってヒットしましたから、メロディは知っている方も多い事でしょう。「火星」、「金星」、「水星」、「木星」、「土星」、「天王星」、「海王星」の順番に演奏され、海王星では女声合唱が入ります。

44.マスネ【タイスの瞑想曲】

歌劇『タイス』の第2幕第1場と第2場の間に演奏される間奏曲です。本来はオーケストラとヴァイオリンにコーラスの形ですが、現在はヴァイオリン独奏の方が多く演奏されています。甘美なメロディは誰からも愛される楽曲です。癒される楽曲です。

45.リヒャルト・シュトラウス【交響詩・ドン・ファン】

R・シュトラウス初期の出世作です。オーケストラ・コンサートで数多く取り上げられる作品です。スペインの伝説上の人物、ドン・ファンを取り上げたオーケストレーションがとても多彩な楽曲です。R・シュトラウスは個性が強く、好き嫌いがはっきり出る作曲家です。

46.リヒャルト・シュトラウス【交響詩・ツァラトゥストラはかく語りき】

映画『2001年宇宙の旅』で取り上げられ、一躍有名になりました。あの映画にはカラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏が使われています!おそらく皆さん冒頭部分以外聴いた事がないのではないでしょうか。全体は9部からなり、切れ目なしに演奏されます。

47.リヒャルト・シュトラウス【交響詩・ティルオイレンシュピールの愉快ないたずら】

14世紀の北ドイツの伝説の奇人ティル・オイレンシュピーゲルの物語を面白おかしく描写した音楽です。ティル・オイレンシュピーゲルは大変ないたずら者であり、最後は殺されたとも言われています。R・シュトラウスはこういった音楽の天才です。

48.リヒャルト・シュトラウス【交響詩・英雄の生涯】

R・シュトラウス最後の交響詩です。これこそ彼の交響詩の中でも一際名曲です。オーケストレーションも凄く、演奏する側は大変な難曲でもあります。この楽曲を分かるようになるにはある程度の年齢に達しないと無理かもしれません。大人の音楽です。

49.リヒャルト・ワーグナー【タンホイザー序曲】

歌劇『タンホイザー』の序曲です。この歌劇の悲劇性を良く表している序曲です。オーケストラ・コンサートの第1曲目に演奏される機会の多い楽曲です。ワーグナーの音楽はヒトラーと結びついてマイナスイメージが強くありますが、それを差し引いても名曲が多くあります。

50.リヒャルト・ワーグナー【トリスタンとイゾルデ 第1幕への前奏曲と愛の死】

楽劇『トリスタンとイゾルデ』の前奏曲と第3幕の愛の死です。ワーグナーの楽劇の中でも自己陶酔的な音楽です。ワーグナーの楽劇はどれも悲劇的ですが、この楽曲も前奏曲からしてそれを暗示する音楽になっています。この楽曲も好き嫌いが激しいと思います。

51.リヒャルト・ワーグナー【さまよえるオランダ人序曲】

歌劇『さまよえるオランダ人』の序曲です。冒頭部分がとても有名ですので、聴けば知ってると思う人が多いはずです。今後のストーリーが尋常では無い事を良く表現しています。オーケストラ・コンサートでも良く取り上げられる聴きごたえのある序曲です。

52.リヒャルト・ワーグナー【ローエングリン・婚礼の合唱】

歌劇『ローエングリン』の第3幕に登場する有名な「婚礼の合唱(結婚行進曲)」です。この歌劇の前奏曲も有名ですが、より親しみを持って受け入れられている「婚礼の合唱」を挙げました。この楽曲で結婚式を挙げた方も多くいらっしゃる事と思います。

53.リヒャルト・ワーグナー【ワルキューレの騎行】

楽劇『ワルキューレ』の第3幕の前奏曲です。この楽曲はワーグナーの中で最も知られているといっても言い過ぎではないでしょう。天馬にまたがり槍と楯を持ち天空を駆け巡るワルキューレたちが戦死した兵士の魂を岩山へ連れ帰る場面の前奏曲として流れるのがこの楽曲です。

54.リヒャルト・ワーグナー【タンホイザー大行進曲】

歌劇『タンホイザー』の第2幕第4場で、歌合戦の会場に騎士や来客たちが続々と入場してくる際の「入場行進曲」です。トランペットの高らかな導入に始まり、荘厳で力強い主題、典雅な主題、騎士の主題の3つの主題を中心に音楽が展開していきます。この楽曲も知らない方はいないかも。

55.リヒャルト・ワーグナー【ニュルンベルグのマイスタージンガー前奏曲】

楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』の前奏曲です。この序曲も有名なもので、オーケストラ・コンサートで取り上げられる比率が高い楽曲です。力強い旋律が印象的で、悲劇が多いワーグナーの中で、そうではなくひときわ異彩さを放っています。名曲です。

56.リムスキー・コルサコフ【シェヘラザード】

千夜一夜物語から4つの話を音楽にしたものです。オーケストレーションが素晴らしく、華やかな楽曲です。まるで、冒険映画の音楽のように、タイトルに沿った映像が見えてくるようです。リムスキー・コルサコフの一世一代の名曲となっています。

57.ヴェルディ【運命の力序曲】

4幕物の歌劇『運命の力』の序曲です。冒頭からして心に迫ってくる名曲です。ヴェルディの傑作ともいえるでしょう。この楽曲も単独でオーケストラ・コンサートに頻繁に登場するほど有名な楽曲です。音楽からこの後の悲劇を感じさせるヴェルディの才能が光る作品です。

58.オッフェンバック【天国と地獄】

歌劇『地獄のオルフェ』の序曲です。特に序曲の第3部が有名です。「カステラ1番、電話は2番」でお馴染みのあの曲です。運動会などにも盛んに使われています。知らない人は居ないのではないかと思うほどの超有名曲です。しかし、この序曲の頭から知っている人は少ないでしょう。

59.フォーレ【パヴァーヌ】

管弦楽曲として作曲された後に合唱パートも追加された楽曲です。しかし、現在では管弦楽のみで演奏される事がほとんどです。『レクイエム』と並んで、フォーレの傑作のひとつでもあります。しかし、演奏される機会はそれほど多くはありません。

ロマン派(国民楽派)

60.ドボルザーク【スラブ舞曲・第2集ー2】

第1集(8曲)、第2集(8曲)とある舞曲ですが、最も有名な第2集ー2に代表させます。この楽曲だけに絞れば、誰しも聴いた事が有ると思います。郷愁を誘う名曲です。この楽曲から入って、全曲を聴くようにすれば良いでしょう。個人的には第2集の方が好きです。

61.ドボルザーク【弦楽セレナーデ】

弦楽合奏のためのセレナーデです。チャイコフスキーやスークの『弦楽セレナーデ』と合わせて、3大弦楽セレナーデといいます。5楽章制になっていますが、素直な音楽の第1楽章も好きですし、第2楽章の楽しい雰囲気も楽しめます。その他の楽章も素敵ですよ。

62.グリーグ【ペールギュント組曲第1番】

イプセンの戯曲『ペール・ギュント』のために作曲した劇付随音楽ですが、現在では2つの組曲しか演奏されません。第1組曲は有名な「朝」を含んでいるため、特に演奏機会が多くなっています。オーケストラ・ピースとして欠かせない音楽です。

63.ムソルグスキー(ラヴェル編)【展覧会の絵】

元々はロシアの作曲家ムソルグスキーによって作曲されたピアノ組曲でしたが、後世にラヴェルが編曲し、編曲が見事で超有名曲に変身しました。ラヴェルの功績大の名曲です。オーケストラの実力を見るうえでも重要な楽曲です。たまに、原曲のピアノ組曲の演奏もされます。

64.ムソルグスキー【はげ山の一夜】

「聖ヨハネ祭の前夜に不思議な出来事が起こる」というヨーロッパの言い伝えにヒントを得て作曲された作品です。原曲はムソルグスキーが4度も改変し、いずれも忘れ去られましたが、リムスキー・コルサコフによって改訂しなおされ、現在我々が聴く楽曲となりました。

65.シベリウス【交響詩・フィンランディア】

フィンランド人のシベリウスによって作曲された交響詩です。3部からなり、特に第3部の「フィンランディア賛歌」は有名で、フィンランド第2の国家とも言われています。映画『ダイハード2』の終盤の曲としても使われましたので、ご存じの方も多くいる楽曲でしょう。

66.スメタナ【交響詩・わが祖国】

スメタナの代表的な作品で、6つの交響詩からなる連作交響詩です。特に第2曲目の「モルダウ」は非常に有名な楽曲です。このメロディも知らない人は居ない事でしょう。全曲通して聴くためにも、まずはモルダウでこの作曲家の良さを知って、全曲にチャレンジしましょう。

67.ボロディン【イーゴリ公】~ダッタン人の踊り

歌劇『イーゴリ公』の第2幕の曲で、異国情緒豊かなメロディであり、ついつい引き込まれてしまいます。歌劇とは別に、単体でオーケストラ・コンサートで演奏される楽曲です。ボロディンの中でも最も有名な楽曲です。オーケストラの合奏で楽しんで聴けるでしょう。

68.ボロディン【交響詩・中央アジアの草原にて】

コーカサスの草原で、ロシア人と東洋人の交流の様子が描かれている楽曲です。ロシアを表す主題と東洋風の主題が表れ、これが絡み合って曲が進んでいきます。一種変わった楽曲と思う人もいるかもしれません。大陸のおおらかさが表現された楽曲です。

近代音楽(印象派含む)

近代音楽まで辿り着きました。ここからも天才作曲家たちが登場してきます。特に印象派のドビュッシーとラヴェルは群を抜いています。またレスピーギやストラヴィンスキーという天才も登場します。この時代も活気あふれる名曲の宝庫です。

69.ドビュッシー【交響詩・海】

海の様々な印象を音楽で表現したのが3曲から成る交響詩「海」。1曲目は「海の夜明けから真昼まで」、2曲目は「波の戯れ」、そして3曲目は「風と海との対話」。愛する海をテーマに作り上げたこの交響詩は、ドビュッシーが円熟期の1905年に発表した代表作です。

70.ドビュッシー【牧神の午後への前奏曲】

ドビュッシーが敬愛していた詩人マラルメの『牧神の午後』に感銘を受けて書かれた作品です。牧神の象徴であるパンの笛をフルートが吹き、この楽器が大活躍する楽曲です。印象派ドビュッシーの出世作となりました。この後、ドビュッシーは次々と名曲を作曲していきます。

71.ドビュッシー【ダフニスとクロエ】

バレエ『ダフニスとクロエ』の音楽。彼の傑作とも呼ぶ人も多くいます。現在でも同バレエは引き続き上演されている、人気バレエです。オーケストラ作品用として、作曲者の手により、第1組曲と第2組曲が作られましたが、演奏機会は第2組曲の方が多いです。

72.ラヴェル【ボレロ】

バレエ『ボレロ』のための音楽です。この曲も知らない人がいない曲だと思います。ラヴェルの天才性が顕著に出ているバレエ曲です。原曲はバレエ音楽ですが、オーケストラ・コンサートで良く演奏される楽曲です。最後の最後に突如転調して終わります。

73.ラヴェル【スペイン狂詩曲】

ラヴェルが発表した最初の管弦楽曲であり、最初のラプソディです。ラヴェルの母親はスペイン人であり、その母から影響を受けてこの楽曲を書いたといわれています。全4曲からなり、聴いていて面白いのは第4曲目の「祭り」です。オーケストレーションが上手く引き込まれます。

74.ラヴェル【ラ・ヴァルス】

英語に訳せば「The waltz」。元々、バレエの為の音楽にする予定でした。しかし、ディアギレフの反対に合い、この楽曲を管弦楽用とピアノ用に作り直しました。オーケストラ・コンサートにもよく取り上げられる楽曲です。また、ピアノ独奏としても良く演奏されます。

75.ラヴェル【マ・メール・ロア】

元々は「マザー・グース」を題材にして作曲したピアノ四手連弾の組曲でした。それをベースとした管弦楽組曲およびバレエ音楽も作曲しています。管弦楽曲はピアノ連弾用をそのままオーケストレーションしたもので、ラヴェルの天才性が垣間見える作品となっています。

76.ラヴェル【亡き王女のためのパヴァーヌ】

ピアノソロ用として作曲したものを管弦楽用に編曲したものです。題名は亡くなった王女に捧げる様な意味合いになっていますが、ただ韻を踏むためこの言葉を使っただけでした。「昔、スペインの宮廷で小さな王女が踊ったようなパヴァーヌ」という意味合いが本当のところです。

77.デュカス【魔法使いの弟子】

魔法使いの弟子が水くみの魔法をかけるが止め方が分からず、一面水浸しになってしまい途方に暮れているところに、師匠が返ってきて全てを元に戻す様を音楽にしている作品です。オーケストレーションに自信のある作曲家ですので、楽しんで聴けます。

78.レスピーギ【リュートのための古風な舞曲とアリア】

古いリュートのための曲を、現代のオーケストラないし弦楽合奏のために編曲したものです。第1組曲から第3組曲まであります。中でも第3組曲が演奏頻度が高いです。特に3曲目の「シチリアーナ」は有名です。レスピーギと聞いて、この曲が真っ先に浮かぶ方も多いでしょう。

79.レスピーギ【ローマの噴水】

「松」、「祭り」を入れてローマ3部作と称します。数あるローマの噴水の中から4つを選び、夜明けから夕暮れまでの情景を音楽で描写しています。そしてこの4つの情景は途切れることなく、続けて演奏されます。どの曲も賑やかで、オーケストラの腕が試される楽曲でもあります。

80.レスピーギ【ローマの松】

彼はこの作品で単にどこか有名な「松」のことを描写しようとしたのではなく、「松」という自然を通して古代ローマへ眼を向け、ローマの当時の姿を追い求めたのです。ですから、作曲手法もグレゴリア聖歌を取り入れたりして、その歴史を辿るような音楽になっています。

81.レスピーギ【ローマの祭り】

「祭」をテーマにした4つの曲より構成されています。ローマといえばカトリックの総本山バチカンのある街ですから、これらはカトリックの聖なる「祭り」を年代順に取り上げています。これらは、ローマの歴史の一大絵巻のような音楽になっています。

82.レハール【金と銀】

この楽曲はウィンナ・ワルツです。1902年の謝肉祭の間に催されたパウリーネ・メッテルニヒ侯爵夫人主催の舞踏会のために特別に作曲されました。曲目の由来は、この晩餐会のタイトルだったようです。金銀をふんだんに使った会場での舞踏会でした。

83.ファリャ【火祭りの夜】

バレエ『恋の魔術師』の中の一曲であり、全曲中、最も人気が高いものです。とても華やかで情熱的な音楽で、この楽曲単独で演奏されることも多くあります。不思議な魅力があり、怪しげな楽曲です。オーケストラで演奏される事が普通ですが、ピアノ版もあります。

84.プロコフィエフ【交響的物語・ピーターと狼】

子供のための交響的物語です。物語を語るナレーションが入り、「聴く絵本」的な要素が強い作品です。物語では、小鳥、あひる、ねこ、狼などの動物が登場し、それぞれが特定の楽器で表現されます。主人公のピーターのテーマは特に有名です。

85.プロコフィエフ【組曲・キージェ中尉】

この作品は元々、映画音楽として同名の映画「キージェ中尉」の音楽から5曲を抜粋して「組曲」にした作品です。とてもコミカルで親しみやすい曲調は初心者にもオススメの一曲です。キージェ中尉の誕生からお葬式までを描いている楽曲です。

86.プロコフィエフ【バレエ音楽・ロメオとジュリエット】

シェークスピアの戯曲を基に作曲されたバレエ音楽です。プロコフィエフの天才性が発揮されている楽曲です。演奏会用に第1組曲と第2組曲がありますが、演奏される機会が多いのは第2組曲の方です。オーケストラで楽しむならば、第2組曲だけで充分です。

87.プロコフィエフ【バレエ音楽・シンデレラ】

フランスの詩人ペローの童話集の中の童話『シンデレラ』に基づくバレエ音楽です。この作品もバレエ愛好家には人気のある演目です。第1組曲から第3組曲、そしてワルツ組曲と言う物もあります。オーケストラで取り上げられる組曲はその時の指揮者によります。

88.ガーシュイン【ラプソディ・イン・ブルー】

ガーシュウィンが作曲、ファーディ・グローフェが編曲したピアノ独奏と管弦楽のための音楽作品です。急に受けた仕事でしたが、約2週間で一気に書き上げました。しかし、当時のガーシュインはまだオーケストレーションに難があり、グローフェが手助けしました。

89.バルトーク【管弦楽のための協奏曲】

オーケストラにとっても難曲の一つですが、どのオーケストラもこの楽曲は練習せずにすぐさま演奏できるようレパートリーの1曲としています。全5楽章からなる、まるで交響曲のような、バルトーク晩年の傑作です。オーケストラの人たちはこの楽曲を「オケコン」と呼んでいます。

90.ケテルビー【ペルシアの市場にて】

多くの方が小学校か中学校の音楽の授業で聴いた事が有ると思います。異国情緒溢れる音楽で、短時間の楽曲でクラシック音楽入門者にはぴったりです。有名な楽曲ですが、なかなか実際のコンサートで聴く機会はありません。男声合唱が入る楽曲ですが、オケの楽員が歌う事もあります。

91.マスカーニ【カヴァレリア ルスティカーナ・間奏曲】

イタリアの小説家ヴェルガが書いた同名の「戯曲」が原作の1幕物の歌劇です。「カヴァレリア・ルスティカーナ」は「田舎の騎士道」と意味だそうです。とても幻想的な雰囲気の中に、艶やかに入るオーボエの音色の素敵な感じ、そして弦楽器の優しさは感動的でもあります。

92.ストラヴィンスキー【火の鳥】

ロシアバレエ団のディアギレフの依頼で作曲したロシアの民話に基づく1幕2場のバレエ音楽です。今だったら『スターウォーズ』のような音楽に近いものがあります。当時の観客たちは新しい音楽に戸惑った事でしょう。オーケストラコンサートでは組曲が演奏されるのが普通です。

93.ストラヴィンスキー【ペトルーシュカ】

この楽曲もロシアバレエ団の依頼で作曲されたものです。「人形が人形に恋をする物語」が描かれており、ピアノが人形を表現し、オーケストラがそれに応えます。『火の鳥』『春の祭典』と合わせて、ストラヴィンスキーのバレエ3部作といいます。

94.ストラヴィンスキー【春の祭典】

ロシアバレエ団の依頼で作曲されたものです。一言で言い表す事の出来ない複雑な楽曲です。初演はこのバレエの扱う内容の残酷さや変拍子に次ぐ変拍子の音楽によって、賛成派と反対派で大混乱でした。現在ではこの楽曲は名曲とされ、コンサートのメインを飾るようになりました。

95.ルロイ・アンダーソン【タイプライター】

この楽曲も皆さんご存じかと思います。タイプライター協奏曲とでもいえる様な楽曲です。タイプライターを楽器に見立て、タッチ音や改行音を駆使してオーケストラと合わせるコミカルな楽曲です。演奏では実際のタイプライターを使う事もありますが、他の楽器で代用する事もあります。

96.ルロイ・アンダーソン【トランペット吹きの休日】

原題は「Bugler’s Holiday」ですから、「ラッパ吹きの休日」が正しい訳ですが、日本では「トランペット吹きの休日」というのが一般的です。非常に親しみのある楽曲で、トランペットが愉快で軽妙な音楽を存分に聴かせてくれます。5分にも満たない短い楽曲です。

97.ハチャトリアン【剣の舞】

バレエ『ガイーヌ』の中の1曲です。クルド族の男性が剣を持って勇壮に踊る場面の曲です。この楽曲はハチャトリアンがなかなかアイデアが出なくて、悩んだ末に僅か一晩で書き上げたというエピソードも残っています。この楽曲もほとんどの人がご存じでしょう。

現代音楽

最後は現代音楽です。現代音楽も異様な物ばかりではありません。我々を楽しませてくれる楽曲も多くあります。今回はその中から厳選した3曲を挙げました。これらの楽曲は頻繁にオーケストラ・コンサートで演奏される楽曲です。現代音楽にも親しみやすい楽曲もあるのです。

98.ベンジャミン・ブリテン【青少年のための管弦楽入門】

『パーセルの主題による変奏曲』を基に、オーケストラの各楽器を紹介していく、タイトル通りの入門者向けの音楽です。プロコフィエフの『ピーターと狼』と並んで、子供向けに作曲されたオーケストラ曲です。ナレーションを入れず、演奏する事の方が多いです。

99.バーバー【弦楽のためのアダージョ】

この楽曲が有名になったきっかけは、ジョン・F・ケネディの葬儀で使用された事によります。それも、ちょっと複雑ですね。元々、弦楽四重奏第1番が原曲で、その2楽章目を取り出し、アダージョとして編曲しました。厳かで、極めて穏やかな楽曲です。

100.レナード・バーンスタイン【ウェスト・サイド・ストーリー】

指揮者兼作曲家でもあったバーンスタインのミュージカル音楽です。このミュージカルは誰もが知っている事でしょう。特に「Tonight」や「America」などは有名な曲です。オーケストラ・コンサートもミュージカルから数曲を選び『シンフォニックダンス』として演奏されています。

まとめ

交響曲を除く管弦楽曲の名曲100選を挙げてきました。ここに挙げた楽曲は有名であり、傑作であり、ぜひ聴いて欲しい楽曲です。例えば、有名序曲集のCDを買うと、モーツァルトの『フィガロの結婚序曲』や『魔笛序曲』など複数曲聴く事が出来ます。

また、オーケストラの定期会員になると、毎月違った楽曲が聴け、中には知らない楽曲もあり、その予習の為にもこの100選を役立てていただきたいと思います。CD数枚組の名曲集アルバムも出ていますが、手っ取り早くそれを買ってしまう手もあります。

しかし、やっぱり演奏者にも拘りたいと思いますから、1枚1枚自分で選んで増やしていくのが楽しみにもなると思います。『惑星』『春の祭典』『シェヘラザード』など大曲なら尚更です。そうやって、自分のレパートリーを増やしていって貰いたいと思います。

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